土窯Project in Arkansas

「アートになった土窯」
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 2015年5月から8月の4ヶ月、米国アーカンソー州で実施されるこのプロジェクトは平川忠(備前陶芸家)とクリス・パウエル(米国 現代美術家)の恊働により、備前中世古窯「土窯(つちがま)」を米国アーカンソー州に於いて現地の素材を使用し築窯及び作品制作を行うことを軸とします。また、完成後は日米両国において展覧会、シンポジウムなどを企画実施する予定です。

目指すところ

 ファインアーティストとして活動するクリス・パウエル氏(Chris Powell テキサス・クリスチャン大学准教授)は主に立体作品を手掛けていますが、その原点は少年期に強く心惹かれたネイティブアメリカンの土器の魅力でした。その彼が理想とする焼き物の質感を実現する窯を求める中、ネット上で平川忠のレポートを発見します。早速来日したクリスは平川工房で再現された「土窯」に出会い何かを確信したのでしょう、即座にアーカンソーでの窯作りと制作の依頼を申し出ました。こうしてこのプロジェクトが走り始めたのです。

 平川忠は古窯の研究を通じ伝統工芸作家として過去の素晴しさを再現することで事足りるとは考えていませんでした。地球が自然美を生み出すように、その中心的要素である「土」が「美」を生み出す最高の装置であり素材であると確信するようになったのです。

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クリス パウエル

 「プリミティブな手法で芸術の広野を切り拓く」

 この古くて新しい命題に取り組む「土で土を焼く」というコンセプトは工芸の視点を超えて、「普遍的な美の追求」というアートの原点領域に入ってゆきます。
 備前の地を遠く離れアーカンソーの土と向き合う地球規模の実験、二人の芸術家とそのチームによる挑戦、それが「アートになった土窯」なのです。

主催/土窯プロジェクト委員会(委員長:平川忠、副委員長:クリス・パウエル)

共催/テキサス・クリスチャン大学

後援/岡山県、備前市、備前市教育委員会、備前市国際交流協会、京都文化博物館、岡山理科大学、中国学園大学/中国短期大学、美作大学・美作大学短期大学部、岡山県備前焼陶友会

助成/公益財団法人野村財団、公益財団法人福武教育文化振興財団