Saka_7_30_02 今日は朝から窯焚きを担当、400度手前で引き継ぎ、初窯の窯焚きは何度経験しても胸踊る期待感がある反面、性格の分からない相手に向かう緊張感に神経を磨り減らす時でもあり、性格を掴むために集中力を高め色々な角度から窯を見ながら焼成に取り組まなければなりません。まず、引きの機能は良好と確認出来つつあり、これより高い温度となり焼べる薪の数も増えた時、満杯の作品を窯詰めした、この窯の性能はどうか一度も経験のない状態では不安の方が大きいですが、先人の陶工が長い世代を引き継ぎ築窯された中世古窯の性能を信じ、また私の中世古窯の取り組みを信じ火を焚き続けました。
昼、突然空が黒くなり雷と共に風が吹き、rain cats and dogsと呼ばれる激しい雨が降り、窯場は大あらわになりました。外から川のように雨が流れ込み、正面下の焚き口へ押し寄せ、危うく火が消えかけるという事態になり、濡れたオキを掻き出し焼成室のオキを引っ張り出し火力を保つ対処で何を乗り切りました。
Saka_7_30_03Saka_7_30_04Saka_7_30_05
夜9時交代のシドニーに引き継ぐ頃には600度を超え、順調な状態で渡す事が出来、彼女は土窯の経験はこの窯の空焚きのみなので1時頃までアドバイスをしながら付き添い指導しました。空焚きもそうですが、彼女は非常に呑み込みが早く焼成能力はかなり高いです。明け方3時45分、タダシさーんと寝ている私のキャンプ小屋のドアを叩く声に目が覚め、外にシドニーが立っていて、どうしたの?と私が聞くと温度が上がり過ぎているようで大丈夫かとの事。確認すると予定より少々高めではあるが、許容範囲なので大丈夫だよと話すと、ほっとした顔でファイトと声を掛け再び焼成に戻りました。朝交代のため窯場へ下りるとほぼ予定の温度で焚いていた彼女にグッドと声を掛け引き継ぎました。